フレデリック・ショパン、ショパンを慕っていたロゼールの最後のお節介は…サンドのショパンへの憎しみの火に油を注いでしまうロゼール…。ショパン曰く「サンドは狂人」VS.サンド曰く「ショパンは狂人」…

妄想癖のサンドと現実のサンド晩年の写真から🎶イメージ🎶
ショパンはワルシャワからの良い知らせを待っていた。ルドヴィカはまだパリ来ない…。
シャイヨ城は快適だが家賃も嵩むショパンは、ルドヴィカが来るまでずっとシャイヨ城で待つことが不安になって来ていた。家族への恋しさも募る一方であった。
友人達からの励ましも少しずつ途絶えていた。そんな中、あれほどまでにショパンを慕っていたロゼール嬢はどこでどうしているのか不明だった。ショパンにお暇をくださいと告げてから田舎へ行ったのだが、ロゼールが頼るところが何処にあるのか…まさか、まだサンドと繋がっているのか…。
どちらにしても、ロゼールはどちらの味方でもないのだ、おしゃべりな性格は直らないのだ。ロゼールはサンドに直接は意見など間違っても出来ない立場だ、誰の入れ知恵かはわからぬが、ベーゼン夫人を使い、
ショパンにサンドは見舞いに行くべきだと、
忠告の書簡を送らせたのだ。
「私の名前はベーゼンですが、お互いの共通の知り合いは、ロゼール嬢です。…
割愛…彼の長い苦しみの最後の段階で、あなたは無視し慰めを与えなかったら、あなたは後悔することでしょう。
そして、あなたはそれを嘆くでしょう、そして彼は死ぬかもしれないのです。…
あなたの魂への私のこの警告であることは言うまでもありません。」ベーゼン夫人のこの忠告は、サンドの神経を逆撫でしてしまった。しかも、サンドからしたら、使用人同然のロゼール経由でなどから、別れた憎きショパンのことなど忠告されたくないからなのだ。サンドはベーゼン夫人に自分に来た書簡の何倍もの長い書簡を書いて直ぐに送り返した。それはサンド側から見たショパンと別れたことへの弁明の数数だった。
サンドの妄想は時間が止まったままだった…
自分も反省するなどといったことはサンドには全くなかった。サンドは時間が止まったまますぎた。サンドはショパンを苦しめ抜いたお金の問題には一切触れないで、言い訳の量でベーゼン夫人を疲れさせた。
今さら、どんなに言い訳を重ねてみても、
ショパンが死にそうなことは事実なのだ。
過去にショパンが「サンドは狂人だ」と言ったことを誰からサンドは聞いたのか、ロゼールか、グシマーワか、フランショームか、今さら誰でも同じことだ、、それに対して根に持っていたサンドは、ここぞとばかりに「ショパンは狂人だ」、と、そっくりそのままベーゼン夫人に返して来たのだ。…
この言葉こそ、サンドとショパンが全く修復不可能なまで憎しみ合ってしまったことが凝縮されている言葉の全てだった…。
サンドは全くショパンを見舞う気など微塵もなかった…。

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Pianist由美子UNO が綴るショパンの情景

Pianist由美子UNOの感性が描くショパンの人生の旅のロマン このブログはPianist由美子UNOが全て手作業で行っており ショパンの物語の文章と画像はオリジナルです日々の出来事なども時折り皆様にお届けしております お楽しみいただけましたら幸いです