～ショパンの肖像、テナー歌手の兄弟ルビー二～

ジョヴァンニ・バッティスタ・ルビーニ

（1794年4月7日 生-1854年3月3日）

イタリアのテナー歌手

彼は、例えば、エンリコ・カルーソ（1873年2月25日 - 1921年8月2日オペラ史上において有名なテノール歌手の一人）と同じくらい有名な19世紀を代表するオペラ歌手でした。彼は最高の声量と豊かな表現力でオペラの役柄を演じ、作曲家、創作家、などの芸術家にインスピレーションを与えました。ルビーニはビンチェンツォ・ベリーニとガエターノ・ドニゼッティのロマン派時代のオペラを歌う代表的な歌手でした。

ルビーニはイタリアのロマーノ・ディ・ロンバルディアで生まれ、12歳の時にヴァイオリニストとしてベルガモのリカルディ劇場で音楽活動を始めました。

彼の歌手としてのデビューは、1814年、ピエトロ・ジェネラリによるル・ラグリム・ドゥナ・ヴェドヴァのパヴィアで初めて歌いました。

彼は、ナポリ（1815-1831）で9年間過ごした後、パリ（1825-26）で、ジョアッキーノ・ロッシーニのオペラで素晴らしい成功を収めました。彼はそこでロッシーニのオペラ- シンデレラ、オテロ、ラドンナデルラーゴを歌いました。また、彼は秋と冬はパリで舞台に立ち、春はロンドンで活躍しました。 

1843年に彼は、フランツ・リストによってオランダ、ベルギーとドイツとベルリンに招かれました。そして、彼は、皇帝のロシアで歌うためにサンクトペテルブルク向いて、ロシアの宮廷音楽家の称号を与えられ、彼は非常に高額のお金を手に入れました。

彼はヴィンチェンツォ・ベッリーニと共に最高のオペラ芸術を創りました。彼は、ベッリーニのビアンカとゲルナンドビアンカ（1826）とピューリタン（1835）の初演をしました。彼は、その後、彼は1845年歌手としての活動から引退しました。

その後、彼は故郷イタリアへ帰り、1854年にアルチナッツォ・ロマーノの家族が住む大邸宅で数百万ドルの遺産を遺して亡くなりました。

ルビーニの妻は夫の死後、貧困者のための施設、孤児院の設立と寄付の奉仕をしました。

＊＊＊ショパンエピソード＊＊＊

ショパンは、ドレスデン滞在中の20歳の時、ルートヴィッヒ・クライスィヒの宮廷医顧問官（現存せず）であった夜会に招かれました。ショパンは最高の衣装に身を包み、籠を雇って館まで行きました。道中、籠に揺られながら運ばれる自分が可笑しくてたまらなかったショパンでした。

この夜会で、ショパンはジョヴァンニ・バッティスタ・ルビーニの弟で同じく歌手のジャコモ・ルビー二と知り合いました。弟のルビーニはショパンに親切にしました。ショパンは、いずれは、ミラノで有名なジヴァンニ・バッティスタ・ルビーニに会えると夢を膨らませていました。

ヴィンチェンツォ・ベッリーニ≪清教徒≫（ベッリーニが作曲した最後のオペラ、 ≪ノルマ≫と並ぶベッリーニの代表作）

アルトゥーロ役のジョヴァンニ・バッティスタ・ルビーニ1836年

ベルガモのドニゼッティ美術館所蔵のジョヴァンニ・バッティスタ・ルビーニ大理石の肖像