～ショパンの肖像、～ラジウィウ侯爵夫人ルイーズの娘エリザ

エリザ・ラジヴィウ

（エリサ・フリーデリケ・ルイーゼ・マーサ ; ポーランド語：エリザ・フリーデリケ・ルイザ・マルタ・ラジヴィウ ; 1803年10月28日、ベルリン- 1834年8月27日（30歳）ドイツ、バートフライエンヴァルデ）ワルシャワから北西にあるポメラニア地方のシャラフタのラジヴィウ貴族の家族の一員でした。彼女はアントニ・ラジウィウ侯爵と、その妻ルイーズの娘でした。

ウィリアム王子はプロイセンの王位継承者でした。しかし、ウィリアム王子は彼女と出会い、ふたりは恋に落ちました。ウィリアム王子は結婚してさらに相続人を期待されていました。彼の父親と家族のフレデリック・ウィリアム3世はヴィルヘルムとエリザの関係を気に入っていましたが、エリザの先祖が神聖ローマ皇帝マクシミリアン1世から王子の称号を買ったという歴史的な疑惑をプロイセンの宮廷の裁判所の何人かが発見しました。

そのため、エリザはプロイセンの王位継承者と結婚するほどの高貴な家柄でないとみなされました。

ウィリアムとエリザの結婚計画の劇的な歴史は、1820年から1826年にかけてヨーロッパの裁判所で議論され話題になりました。ウィルヘルム王子は、弟のフリードリッヒ・ヴィルヘルムに次いでプロイセン王位に並んで2番目であり、妻を選ぶとき、平等に結婚する義務に拘束されました。この点で、エリザとフレデリック・ウィリアム3世の両親は、ラジヴィウ公といくつかの与党との関係を証する多数の文書を蓄えました。しかし、ドイツの（そして唯一の）ルールによると、これは不十分でした。

1824年、キング・フレデリック・ウィリアム3世は子供のいないロシア皇帝アレクサンドル1世にエリザの養子縁組を要請しましたが、彼は拒否しました。帝国委員会が養子縁組をしてもラジヴィウ一族の「血は変わらない」と決定したので、彼女の叔父、プロイセンのオーガスタス王子によるエリザの養子縁組を手配する2回目の試みも失敗しました。この結婚は他の敵、すなわちメクレンブルクの女王故人の親戚ルイーゼ・フォン・メクレンブルク=シュトレーリッツは、ベルリンとサンクトペテルブルクの裁判所に多くの影響を与えているとエリザの父親であるラジヴィウ公が好きではなかったことも原因でした。

1826年6月22日 王は結婚を拒否するよう息子に要求することを余儀なくされました。ウィリアムは従いました。彼が1829年にエリザと最後に会った時。エリザは後にフリードリヒ・シュワルツェンベルク王子と婚約しましたが、この取り決めも取り消されました。

エリザは誰とも結婚しませんでした。エリザはプロイセン王妃の夏の離宮シュロス・フライエンヴァルデ城で結核で1834年30歳で亡くなりました。エリザ・ラジヴィウはアントニンに埋葬されました。

＊＊＊ショパンエピソード＊＊＊

ショパンはアントニンのラジヴィウ邸に招かれてエリザのレッスンをしていました。エリザはショパンのポロネーズのヘ短調(作品71-3)を気に入りショパンに「毎日私の為に弾いてほしい」とせがむ少々わがままな性格でした。ショパンは芸術家のパトロンであるラジヴィウ一家の頼みは簡単には断れず、友人ティトゥスに自分のポロネーズのヘ短調手稿を至急アントニンに送ってほしいと頼んだことがありました。

ラジヴィウ邸でエリザはショパンの肖像画を描きました。ショパンは「アントニンの人々は皆、いい人ばかりです」と言いました。