viola ⅹ wittrockiana
その名は紫色のすみれ、ポーランドの厳しい冬に耐える花である。
頭をもたげた姿はまるで考える人のようだ。
ショパンも紫色のパンジーを目にしたことだろう。
可憐で見るものの心を引き付け、自らがそんな存在であることを知っていて咲いているかのようである。
ショパンはパリの花屋でパンジーを見つけると祖国を思い出していたかもしれない。
パンジーはフランス語でパンセ=考えるが語源である。
私がパンジーを眺めるとパンジーが顔のように見える。色々な花の色があり私を楽しませてくれるパンジー、
寒い冬の暗さを明るい心にしてくれる、そんな花だ。
パンジーのように生涯考え続けたショパンは自らの思想を曲に込めた。
北のパリと呼ばれる美しい街ワルシャワ、その美しさは人々の情熱で出来ているのだ。
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