2018年12月3日記事から【Gorąca Czekolada ゴロンツァ・チェコラーダ】をお届けします

ポーランドのゴールデンウィークは、Majówka マユフカと呼ばれ、日本のゴールデンウィークに似ている。

5/1メーデー、5/3建国記念日、5/2国旗の日、そのため、その前後に休みをまとめて取る人が多い。

五月は日本では菖蒲や矢車草、サツキの花々が咲いて暖かな日差しが感じられる季節だ。

それに比べ、ポーランドの五月は少し肌寒いかもしれない。

花々は、スズランやベゴニア、クレマチスが咲き、とても明るい日差しが花々を照らしている。

ショパンの家にも、それらの花たちがあってピアノの音色と花の香りが流れていたのだろう。

私はクレマチスを見ると母の事を思い出し、そしてまた季節が巡ってきたと感じる。

ショパンも少なくともポーランドにいた時は自然に咲いている花が好きだったのだろう。

ホットチョコレートもポーランドの歴史ある嗜好品、スミレもポーランドの象徴。

ショパンが毎朝ノアンで飲んでいたホットチョコレートもスミレのお砂糖もショパンのオー

ダーだったのだろう。ショパンにとってポーランドに帰れないせめてもの慰めだったのだろ

う。

ショパンにとってホットチョコレートもスミレもサンドからの愛ではなく、ショパンのポー

ランドへ残してきた愛だったのだろう。

ホットチョコレート=ゴロンツァ・チェコラーダGorąca Czekoladaは19世紀半ばからワルシ

ャワの味として定着している歴史がある。

イギリス旅行で旅先から友人に宛てた手紙に「パリに帰るから、ヴァンドーム広場のアパー

トにスミレの花を飾っておいてほしい」と自分の死期を知ったショパンは書いた。

ショパンはスミレの香りで部屋をポーランドにいるかののようにしたかったのだろう。

私は今日もパンジーの色々な色と香りとピアノの音色を重ねてショパンを想うのであった。

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Pianist由美子UNO が綴るショパンの情景

Pianist由美子UNOの感性が描くショパンの人生の旅のロマン このブログはPianist由美子UNOが全て手作業で行っており ショパンの物語の文章と画像はオリジナルです日々の出来事なども時折り皆様にお届けしております お楽しみいただけましたら幸いです