ショパンのお友達と私の小さな頃
私は小さな頃から別れがたくさんあった。
今でも「由美子ちゃん、さようなら」というお友達の声や先生の声、お友達のお母さんの声
やそれぞれの顔の表情や風景が頭の中に残っている。
「さようなら」と聞くと、その声と場面を思い出すことがある。
いったい、何度何人に「さようなら」と言われたことか。
その日を境に本当にもう会えないのである。
お別れ会は私だけのために開かれる。
皆がそれぞれの芸で私を笑わせてくれる。「由美子ちゃんにお手紙を書いてあげてください
ね」。と私の引っ越し先の住所を先生が黒板に書く。
今はどこで、どうしているかもわからないお友達だった人が何人もいる。
私の事は覚えているであろうか。
ショパンのポーランドの少年時代のお友達にはヤン・ビャウォブウォツキとティトゥス・ヴォイチェホフスキがいる。ショパンもポーランドでたくさんお友達がいたのであろう。
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