CHOPIN、ショパン、サンド自称19世紀最大の…

1838年5月スペイン領事のマルリア二伯爵夫人へ怪しい手紙での中で誓ったように、ジョルジ

ュ・サンドは「嘘つき」になりグシマーワに、それから、しばらく頭をひねったのであろ

う、6月になり問題のグシマーワへ宛てた長文を書いた。

それは自分を誇示しショパンを陥れる手紙であった。グシマーワはショパンのワルシャワ時

代からの知り合いだったが、グシマーワは既にロシアに投獄されていたことが2年間ありロシ

ア寄りになっていた。そのグシマーワからサンドはショパンのことつまりはポーランド情報

を聞き出すのが目的だった。

サンドはグシマーワを使うようにマルリア二夫人から指図されていた。サンドは情報を聞き

出す前にまずグシマーワに宗教の話を持ち出している。その後に、サンドはショパンとあた

かも性的関係があったかのようなことを匂わす自己申告をグシマーワに話している。ヴォジ

ンスキ夫人のときとどこか似ているのであった。この前置きが異常なほど長く、グシマーワ

を撹乱させているかのようだ。

ショパンはやってもいないことをやったとサンドに言われる羽目に。サンドはショパンの父

親とショパンがポーランドの想いを寄せている女のことを引き合いに出している。

グシマーワが、サンドの異常な長文に疲れたところで、ショパンの心に住んでいるいるポー

ランドの女はだれなのか教えるようにグシマーワに、サンドは詰め寄っている。

そのショパンの心に住んでいる女はロシア寄りかポーランド寄りの女なのかをグシマーワに

聞き出そうとするサンドだった。そして、このサンドの長文は宗教と何かの中毒患者のよう

で読み解くことは不可能である。しかし、注意すべき点は、家族は芸術家にとって害であっ

てという偏った思想をグシマーワに押し付けるサンドである点だ。

サンドがショパンを家族から切り離そうとしているところが見受けられ、サンドの宗教観や

思想は危険性があり、ショパンを意のままに操りたいがためにグシマーワを動揺させ惑わせ

ている。

サンドはショパンが自分の色仕掛けになびかない、似ても焼いても食えない男であることに

腹が立つのであった。ショパンをこれからどう懲らしめるかという計画書とヴォジンスキ家

のマリアは全く色気がなくてショパンを騙すには使い物にならなかったということ、更に

は、19世紀最大の男遍歴(サンドが自分で言った)で一番のサンドでさえショパンをものにで

きなかった、サンドにショパンは「特定な行動が思い出を台無しにする」と言って、ショパ

ンは上手くサンドの誘惑を断ったことに、サンドは数々の芸術家の男を手玉に取って来た自

信がガラガラと音を立てて壊れたのであった。そのいら立ちをグシマーワにぶちまけたサン

ドであった。サンドでさえものにできなかったショパン、ショパンは女性にモテていたの

だ、そのショパンに興味津々だったサンドであり、グシマーワに計画が遂行されなかったことを報告している。

そして、ノアンにグシマーワに来るように頼んでいるサンド、もう自分では手に負えないシ

ョパンをどう料理していいかいらいらしているのである。

ノアンの館にはスパイはいないとか、田舎にありがちな隣近所もいないからノアンなら人目

がないことをグシマーワに強調している。

そして、あれだけ調査したが、ショパンは一筋縄ではいかず、心の中が見えないのだとサン

ドはグシマーワに報告。だから、手に負えないからグシマーワから今度は偵察してくれない

かとサンドは頼んでいる。

最後に、自分の使える手は試したが駄目だったことの正当化をありったけしてから、「うま

くいかなかったのは私のせいではないが、しかし、この計画は成功しなかったから、あなた

に小切手を返します」とグシマーワにサンドは言っている。

ショパンが亡くなる1年前に描かれた、1848年ジョージ・サンドの風刺画


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Pianist由美子UNO が綴るショパンの情景

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