F.CHOPIN、サンドとマリーの操り人形のリストとショパン

パリのフォンタナとノアンのショパンのやり取りは増えていた。

ショパンはフォンタナから返事は受け取っていた。(現存せず)

「親切なお手紙ありがとうございます。パリのアパルトマンの私に届く手紙は君が必要だと判断したときにすべてを開て確認して下さい」パリに不在であることはショパンは

出版社や家族には伝えていなかった。

「出版社のシュベルトが出版の日付を知らせてくるまで≪タランテラ≫の原稿をトルーペナスに渡してはならない。」フォンタナに慎重にことを進めるように指示したショパン。

「僕たちは、銀行家のレオを通してすぐに答えを得るだろう。」

恐らく、ショパンはプレイエルから買ったピアノの融資を銀行家のレオに申し出ていたのだ。レオは病気で返事が来なかった。そのことでリストがパリでショパンの悪い噂を流しているというのだ。

ショパンの評判にかかわることでショパンには頭が痛い話であった。

ショパンはそのことをフォンタナに「リストが短気で、僕のイメージを損ねるために、

僕が出版社との取引は現金引換えでなければ原稿を渡さないことを、僕が出版社を

信用していないかのように僕を中傷しているのだよ」

ショパンがパリに不在の間に、マリーとリストの二人はまたもや、ショパンの悪口を言って回っていたのであった。

それに巻き込まれたくないレオは病気のふりをして逃げているのである。

ショパンはフォンタナにレオの見舞いに行って、誤解を解いて来てほしいと思っていたのだ。

そして、イギリスの出版社ヴェッセルの出版の日取りが決まったら、直ぐに原稿を送ってほしいことをフォンタナに伝えた。

そして、フォンタナが拍子を修正してショパに送ってきた≪タランテラ≫の原稿はショパンは「あれは情けないから、再度補正するように」とフォンタナに出版の交渉をしながら原稿の修正と写しを同時に進めるようにショパンはフォンタナに指示した。

「僕が、この≪タランテラ≫の修正を君に再度頼むことで、君が神経をすり減らしているのであれば、これが最後だから君は安心しでください」と、ショパンはフォンタナを労いながら、フォンタナに難しい仕事を任せていたショパンであった。

ノアンの館の庭に続く門

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Pianist由美子UNO が綴るショパンの情景

Pianist由美子UNOの感性が描くショパンの人生の旅のロマン このブログはPianist由美子UNOが全て手作業で行っており ショパンの物語の文章と画像はオリジナルです日々の出来事なども時折り皆様にお届けしております お楽しみいただけましたら幸いです