ショパンとクリスマス・キャロル

ショパンがウィーン滞在中に迎えたクリスマスのことだ。

ショパンは孤独に打ちひしがれ、クリスマス・イブに彼は鍵盤の上に涙をおとしていた。

ショパンは自分自身の置かれた境遇を「この世で最も孤独な人間」と語っている。

毎日のように出かける晩餐会や演奏会も舞踏会の社交の場のことをショパンは「憂鬱で

うんざり、無気力で淋しい」と思っていた。

彼はその感情をピアノにぶつけていた。「親切にしてくれる人がたくさんいても胸襟を開い

て話せる相手はひとりもいない」とショパンは語り、

クリスマス・イブを聖シュテファン寺院で彼が過ごした理由は、彼は祈るのではなく、物思

いにふけるためだった。ひとりで一番暗い柱の隅でショパンは孤独に打ちひしがれていた。

その一時間程後、ウィーンの市民の群れに紛れてお城へ向かい、そこでクリスマス・キャロル

をショパンは聴いたのだった。しかし、その晩、ショパンが夢見たのはウィーンのクリスマス・キャロルではなくポーランドの友人や両親と姉や妹のことだった。

ショパンはその後、パリでスケルツォ1番の中間部にポーランドのクリスマス・キャロル「眠れ、幼子イエス」を引用し曲を完成させたのだった


Pianist由美子UNO が綴るショパンの情景

Pianist由美子UNOの感性が描くショパンの人生の旅のロマン このブログはPianist由美子UNOが全て手作業で行っており ショパンの物語の文章と画像はオリジナルです日々の出来事なども時折り皆様にお届けしております お楽しみいただけましたら幸いです  

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