フレデリック・ショパン〜ポロネーズ の歴史とポロネーズ が作曲家に与えた影響とは〜第三回


皆様こんにちは!😃❤️✨🍀

いつもご訪問いただき誠にありがとうございます😊

いつの間にか、春の陽気が心地よく感じられる季節となりましたね。

花々が咲き始め、風に乗って春の香りが広がる今日この頃です。

皆様にはいかがお過ごしでしょうか。

時には花粉や春風も吹き、雨で肌寒い日もありますが軽やかな春を楽しみたいですね。


さて、今日はポロネーズの第三回目として、ポロネーズが作曲家にどのような影響を与えていったのかを探って参りたいと思います。

それでは、早速参りましょ〜う! 

😄✨

ポロネーズといえばショパンが特に知られていますが、ショパンより前にベートーヴェンがポロネーズを作曲しています。

では、ショパンはベートーヴェンを尊敬していましたが、ベートーヴェンの影響で、ショパンがポロネーズ を作曲したのかと言うと、そうではありません。

ショパンのポロネーズがベートーヴェンの影響を直接受けたわけではないのです。

ただし、ショパンの作品にはさまざまな要素が影響を与えていることから、その背景を探ることで、ショパンがポロネーズという形式をどのように発展させたのかが見えてきます。

そこで、ポロネーズの起源からショパンへの影響までを考察してまいりましょう。

前回にもお話しした通り、ポロネーズはもともとポーランドの舞曲で、16世紀頃から貴族の間で儀式的に演奏されるようになり、18世紀には宮廷音楽の一形式として確立しました。

バッハやモーツァルト、ベートーヴェンといった作曲家もポロネーズを作曲していますが、この時代の作曲家のポロネーズ 作品は「古典的な舞曲」としての性格が強く、ショパンが確立したような「詩的で劇的なポロネーズ」とは異なるものでした。

ショパンはポロネーズを単なる舞曲の枠に留めず、詩的で劇的な作品へと発展させました。

さて、このスタイルがどのように形成されたのか、またどの作曲家から影響を受けたのかを、ポロネーズの歴史を振り返りながら考察していきます。特に、ベートーヴェンのポロネーズと比較することで、ショパンの作曲技法の独自性を明らかにしていきたいと思います。

ポロネーズは3拍子の舞曲で、「長・短・短」という特徴的なリズムを持ちます。17世紀にはポーランドの貴族たちの式典や社交の場で踊られる荘厳な舞踏として発展しました。その特徴として、穏やかなテンポ、貴族的な気品、規則的なリズム、行進曲的な要素、装飾音を含む優雅なフレーズなどが挙げられます。

18世紀以降のポロネーズはポーランドのみならずヨーロッパ各地の宮廷音楽にも取り入れられるようになりました。

バロック時代には、ポロネーズは組曲の一部として扱われ、バッハの「フランス組曲 第6番」にもポロネーズが含まれています。バッハのポロネーズは装飾的で、厳格な対位法を用いた音楽的な構築性が強調されています。古典派に入ると、ポロネーズはさらに発展し、独立したピアノ曲やオーケストラ作品として作られるようになりました。

例えば、ポーランドの作曲家オギンスキは「さらば祖国よ」という作品を書いています。これはショパンの叙情的なポロネーズの先駆けとなりました。

また、シューベルトもポロネーズを作曲していますが、彼の作品は軽快で舞曲的な性格が強く、ショパンのような劇的要素はあまり見受けられません。

さて、ベートーヴェンは生涯で唯一のポロネーズ(Op.89)を作曲しました。これはロシア皇后エリザヴェータ・アレクセーエヴナに献呈された宮廷的な作品です。

形式は典型的な三部形式(A-B-A)で、ポロネーズのリズムを持ちながら、対位法を用いた中間部を挟み、華やかに締めくくられる構造をしています。

和声は比較的単純で、民族的な躍動感よりも厳格な形式感が重視されています。

一方で、ショパンのポロネーズはベートーヴェンのポロネーズ とは格段に異なる方向へ発展しました。まず、構造において、ベートーヴェンのポロネーズが厳格な三部形式に基づいているのに対し、ショパンのポロネーズはより自由な構成を持ち、ドラマティックな展開を見せます。「英雄ポロネーズ(Op.53)」では主題の提示と発展が独特で、単なる舞曲ではなく劇的な物語性を感じさせます。

和声に関しても、ショパンのポロネーズはベートーヴェンのものより遥かに洗練されています。

半音階的な動きや転調の多用、繊細な色彩感が特徴的です。例えば、「幻想ポロネーズ(Op.61)」は、ポロネーズの枠を超え、幻想的な要素が加えられています。

こうした比較を通じて見えてくるのは、ベートーヴェンのポロネーズはショパンのものとは異なり、まだ舞曲としての性格が色濃く残っているということです。

ショパンはそれを更に発展させました。

リズムの躍動感を増し、より詩的でドラマティックな作品へと昇華させたと言えます。

ポロネーズのリズムや形式は時代とともに変化し、バロックから古典そしてロマン派へと移行する中で、ショパンによって最も完成された形になって行きました。


今日はここまでにいたしましょう。この続きは、

また、楽しみにお待ちいただければ嬉しく思います。


最後までお読みいただきありがとうございました。

では、また、Pianist由美子UNO

ピアノコンテンツでお会い致しましょう!

(*^^*)💖✨🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🎼🎹🎹🎹🎹🎹🎹🎹🎹🎹🎼🎹🎹🎹🎹🎹🎹🎹🎹😃😀😄😁😆😊😁☺️😊🙂😆😁😄😃😀😁😊😀😃😄😁😆😄😁😆🙂😄😆☺️😃😀😁😊🙂😊☺️😀😃😄😁😆😁☺️😊☺️😉😊😉😀😃😄

😀😄😁😆😊😁☺️😊🙂😆😁😄😃😀😁😊😀😃😄😁😆😄😁😆🙂😄😆☺️😃😀😁😊🙂😀😄😁😆😊😁☺️😊🙂😆😁😄😃😀😁😊😀😃😄😁😆😄😁😆🙂😄😆☺️😃😀😁😊🙂😄😃😀😄😁😆☺️😃😀😃😄😁😆🙂☺️😄😃😀😆😁😊😀😃😄😁😆☺️🙂😄😁💖💖💖💖💖💖💖💖💖💖💖💖💖💖💖💖💖💖💖💖💖💖💖💖💖💖💖💖💖💖💖💖💖💖💖💖

ポロネーズの衣裳を身に付けた貴族18世紀

Pianist由美子UNO が綴るショパンの情景

Pianist由美子UNOの感性が描くショパンの人生の旅のロマン このブログはPianist由美子UNOが全て手作業で行っており ショパンの物語の文章と画像はオリジナルです日々の出来事なども時折り皆様にお届けしております お楽しみいただけましたら幸いです  

0コメント

  • 1000 / 1000