皆様こんにちは‼😊✨💖今日は前回の~ショパンとドビュッシーの詩性・感情表現・象徴モチーフ(月と水)における対話的描写とは~を更に深めて参りましょう‼
皆様、こんにちは~!!😊✨💖
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昨日は七夕さまでしたね。
七夕は奈良時代(8世紀ごろ)に中国から伝わってきた「乞巧奠(きこうでん)」という行事が始まったそうです。中国の女性が織姫のように機織りや裁縫が上手になりますようにと女性たちが星にお祈りする風習でした。
日本にも古くから「棚機(たなばたつめ)」という神様を迎える行事が元々ありました。そして、それが「乞巧奠(きこうでん)」と結びついて、日本の宮中の年中行事になり、
江戸時代には、一般庶民の間にも広まり、現在の短冊に願い事を書く風習が生まれましたそうです。日本で1200年以上も前から伝わる風習なのです。
皆さまは、短冊にお願い事を書きましたか?
私は短冊に願いごとを書いてお庭の笹の葉に飾りました~。まあまあ上手くできました。
😊✨💖願いが届きますように~💖✨✨✨
さて、本題に移りましょう~。今回は、
「ショパンとドビュッシーの詩性・感情表現・象徴モチーフ(月と水)における対話的描写とは」の続きです。
早速、具体例を交えてドビュッシーの《版画》《映像》《前奏曲集》などを中心に、
彼がピアノという一台の楽器で“オーケストラ的広がり”を実現した芸術性について見てまいりましょう。
ドビュッシーの音楽におけるもうひとつの特筆すべき点は、ピアノという限られた音域と打鍵の楽器を用いながら、まるでオーケストラのように多彩な色彩と空間を描き出していることです。ドビュッシーの作品には、単なる和声の美しさや旋律の叙情にとどまらず、音そのものが持つ質感、重なり、遠近感が繊細に織り込まれており、演奏者や聴く者の耳に“風景”として立ち現れるのです。
たとえば《版画》の第1曲「塔」では、東洋の風が肌をなでるような音の揺らぎと、静けさの奥にたゆたう空気の動きが、淡く光を帯びながら広がっていきます。響きは乾いた墨の線のように引かれ、やがて透明な水彩画のように滲んでいくのです。それは音でありながら、どこか視覚に訴えかけてくる独特の表現なのです。
次に、《映像》の「水の反映」では、その名のとおり、水面に映る光と影の揺らぎを音で描き出しています。まるで反響の重なりが水紋のように円を描きながら消えてゆくかのようです。ドビュッシーはここで、音を単なる時間の流れとして扱うのではなく、空間的な奥行きと距離感をもって響かせているのです。
こうした表現は、決して技巧的なレイヤーの積み重ねだけでは生まれません。彼はペダルの微細な使い方、弱音の色合い、和音の配置、間(ま)のとり方といった、ピアノの響きの“質”そのものにこだわり、各音が他の音とどう響き合い、どう滲んでいくかを極限まで探求しました。こうしたことが彼のピアノ作品を
しばしば「オーケストラ的」と形容される要因なのです。
しかしそれは、オーケストラ作品の“代用”としてのピアノ作品ではなく、ピアノにしかできない“多重的で繊細な響き”を引き出すことに成功した結果でした。
《前奏曲集》においては、「沈める寺」や「亜麻色の髪の乙女」などの作品がまるで小さな交響詩のように構築されており、それぞれの響きが、“音の風景”として刻まれてゆくかのようです。
このように、ドビュッシーは音を空間の中で生き生きと動かすことにより、ピアノという楽器に“時間”と“距離”と“色”を同時に持たせることに成功したと言えるのです。
さて、これに対して、次は、ショパンの“心のふるさと”と言える、マズルカを見て参りましょう。マズルカはショパンにとって内なる“根”のような存在です。ポーランドの民俗舞踊を起源としながらも、ショパンの手によって変容を遂げたマズルカは、単なる舞曲ではなく、彼の心の奥底に宿る“ふるさと”の記憶と精神性を象徴するものとなりました。
舞曲でありながら、そこには激しい喜びや、静かな祈りや、そして時には哀しみや孤独といった個人的な感情さえも含まれています。ショパンは祖国を離れたあとも、生涯書き続けたマズルカの数々は、魂の内側から湧き上がるような深いリズムの詩なのです。
ショパンにとって、マズルカのリズムは身体的なダンスではなく、もっと根源的な“心の拍動”に近いものでした。それは彼自身の内的な時間の流れであり、感情の深層までもを映し出す鏡でもありました。3拍子に潜む微妙な揺れやアクセントのズレ、不規則なルバート、そして時に呼吸が止まるかのような“間”が、まるで彼の心の声をそのまま表しているかのように響くのです。
ショパンのマズルカは、まるで霧の中から懐かしい風景がふと立ち現れるような感覚に包まれます。遠くで鳴る鐘の音、土の匂いや、冬の午後の陽だまりなどの情景が、はっきりとは描かれているわけではなく、音楽の行間からにじみ出てくるのです。
彼が直接言葉にせずとも、音の陰影の中には、故郷への憧れや、失われた日々へのほのかな悼みが込められているのです。
更に特筆すべきは、マズルカが必ずしも明示的に書かれていない場面においても、彼の作品には“ふるさとの拍動”が宿っていることです。例えばワルツやノクターン、さらにはスケルツォやバラードの中にさえ、マズルカのリズムがひそかに姿を現す瞬間があるのです。
それは、彼の音楽の根幹にこのリズムが染み込んでいることを意味しています。ショパンの作品はマズルカを通して彼自身の“帰れぬ場所”を呼び覚ましているかのようです。
このようにしてショパンは、個人の記憶と民族のリズムをひとつに結びつけ、マズルカという小さな形式の中に、きわめて個人的で普遍的な“故郷”を刻み込みました。その響きは、決して押しつけがましいものではなく、けれども心の深いところに静かに届く胸の奥にある懐かしさをそっと呼び覚ましてくれるような音楽なのです。
さて、ここまでで、
ドビュッシーの“風景としての響き”と、ショパンの“記憶としてのリズム”が対をなして浮かび上がってきました。
そこで、ショパンとドビュッシー、それぞれの“間(ま)”の違い」について、もう少し触れておきましょう。ショパンとドビュッシーは、
どちらも“間”を非常に大切にしておりますが、そこに込められた意味や感覚の焦点には、本質的な違いがあるのです。
まず、ショパンの“間”は、まさに感情の揺らぎの沈黙です。言葉にならない想いが、ふっと息をひそめる瞬間。呼吸と心拍の狭間で、音が止み、それでもそこには“意味”が満ちているのです。この“間”は、演奏者の精神性と共鳴して生きる、非常に内向きの“語りの余白”と言えます。彼のルバートの美学や、マズルカの不均等なリズムは、この“内なる間”の感性の延長にあるのです。
対するドビュッシーの“間”とは、それとは対照的に、空間の中に浮かぶ光や気配の余白と言えます。
波が静まるとき、雲が途切れるとき、風が一瞬止まるとき、彼の“間”には、自然界の呼吸と似た、“現象そのものの動き”が織り込まれているのです。
それは空間と時間の広がりへの敏感な共鳴です。
つまり、どちらも“間”を扱いながら、 ショパンは“魂の間”をドビュッシーは“風景の間”を描いており、それは、ショパンが、心の黙としたら、ドビュッシーは自然の余白の静寂なのです。
これが二人の“間”の対照的な点なのです。
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今日はここまでです。😊✨💖✨💖
次回も、この続きをさらに深めて参りたいと思います‼
それでは、またPianist由美子UNO ピアノコンテンツでお会いいたしましょ~う。
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